[レポート] AWS Media Servicesローンチセミナー 東京
はじめに
清水です。昨日2018/03/15(木)、アマゾン目黒オフィス(東京)1Fシアターで開催されました「AWS Media Services ローンチセミナー 東京 」を受講してきましたので、レポートになります。AWS Media Servicesローンチセミナーは東京で2018/01にも行われており、Amazon Web Services ブログでも開催報告のレポートが公開されています。
私はこの2018/01のセミナーには参加できなかったのですが、再演というこの機会に参加させていただきました。2018/02にAWS Media Servicesの5つのサービスすべてが東京リージョンに来たことを踏まえた、大変有意義なセミナーでした。
会場は2018/01のときと同じくアマゾン目黒オフィスなのですが、今回は1Fシアターでの開催となりました。入り口には下記(左)のような案内があり、またその先の入口横にはaws elementalのロゴ看板(右)が設置されていました!
以下、セッションの概要と各セッションのレポートになります。
セッション概要
セミナーでは以下の5つのセッションが行われました。
- AWSの映像業界ソリューション
- 講師: AWSプロダクトマーケティングエバンジェリスト 亀田 治伸さん
- AWSの映像業界向けのソリューションや事例の紹介セッションでした。AWS Media Servicesについては軽く触れるにとどめ、その他のワークロード/サービスについての説明が主でした。
- 遂に日本に登場!AWS Media Services Part I
- 講師: AWS Elemental ソリューションアーキテクト ジェイソン・チェンさん
- AWS Media Servicesについての紹介セッションでした。パート1ということで、ライブ配信とVOD配信を軸にしたサービスの紹介でした。
- 初心者でも簡単 AMSデモンストレーション
- 講師: AWSソリューションアーキテクト M&E 安司 仁さん
- AWS Media Servicesを実際に使ってライブ配信を行うデモでした。その場でAWS Media Servicesのライブ配信に必要なリソース(チャンネル)を作成、ライブ配信を会場内で見ることができました。
- 遂に日本に登場!AWS Media Services Part II
- 講師: AWS Elemental ソリューションアーキテクト ジェイソン・チェンさん
- AWS Media Servicesについての紹介セッションでした。パート2ではパーソナライゼーションのためのワークフローとしてMediaTailorの紹介、また最近の傾向としてAppleのfragmened MP4のサポートやAI/MLのワークフローでの利用方法について紹介がありました。
- ユーザ事例
- 講師: ゲストスピーカー スキルアップ・ビデオテクノロジーズ株式会社 ソリューション事業部 事業部長 菅原 祐一さん
- AWS Elemental MediaTailorの利用事例として動画広告アドサーバULIZAの紹介、また実際にMediaTailorと連動したSSAIのデモンストレーションも行われました。
AWSの映像業界ソリューション
メディアワークロード
- 制作&ポスプロ、DAM&アーカイブ、メディアサプライチェーン、パブリッシング、分析、の5つについてはAWS Media Serviceで対応している部分
- これまではEC2を構築、アプリケーションを導入しなければ行けなかったが、これからはマネージド・サービスで
- インジェスト、送出&配布、OTTの3つの分野についてもAWSのサービスで対応可能。例としてCDNのCloudFrontを紹介
Amazon CloudFront
- AWSのCDNサービス
- 国内での事例として、PlayStationネットワークのダウンロード配信
- 最新タイトルリリース時などの大規模アクセスにも対応
- ユーザはより近いデータセンター(エッジロケーション)からダウンロード
- オリジンはエッジサーバのキャッシュによりリクエストが少なくなり、負荷が下がる
- AWSサービスの中でも昔からあったサービスの1つ
- S3、EC2、EBSについで2008年11月にリリース。実質3つ目のサービス
- AWSが昔からコンテンツ配信に力を入れていた
- 現在102のエッジロケーションと11のリージョン別エッジキャッシュ
- 日本では東京7ヶ所、大阪1ヶ所のエッジロケーション
- 新しい「リージョナルエッジキャッシュ」という仕組み
- エッジロケーションとオリジンの間にリージョナルエッジキャッシュを配置
- オリジンへの負荷をさらに軽減
CDNの分散型と集中型の比較
- 1990年台前半までの主流なコンテンツ配信ネットワーク
- 主要ISPが相互接続しており、下位ISPは上位ISP経由の通信を行う
- ISPごと分散させ、多数のエッジノードを置くことが効果的だった(分散型)
- Internet Exchange(IX)時代のコンテンツ配信ネットワーク
- ほとんどの通信は東京のInternet Exchangeを通る通信
- Internet Exchange付近にエッジを置くことが効果的(集中型)
- CloudFrontはこの集中型の方針
- エッジロケーション数だけの比較だと少ないが、集中型で効果的な配置をしている
事例紹介
- Jリーグ様 クラウドメディアセンター
- スポーツ開催日のみにサーバスペックが必要
- このようなケースではクラウドと相性が良い
- メディアセンターをクラウドで構成
- 【レポート】 世界初 Jリーグクラウドメディアセンターの全貌 #AWSメディア業界シンポジウム #AWSSummit | Developers.IO
- Hulu Japan様 Hulu JapanでのAWS活用
- Webサイト/APIや動画配信のほか、視聴ログ分析、ログデータ分析など様々な機能をAWS上で動かしている
- 【レポート】 Hulu JapanでのAWS活用 #AWSメディア業界シンポジウム #AWSSummit | Developers.IO
- AWA様 楽曲調達基盤
- AWSのグローバルネットワークを活用し、3,000万もの楽曲データを短期間で調達
- Amazon S3 Transfer Accelerationを利用して高速に楽曲データを日本に転送
- 大量のトランスコードサーバをAWSに構築、調達したデータを一括変換
AWS Media Services
昨年11月末にリリースされた、5つのサービス。後のセッションで詳細を説明するので、ここでは概要について。
- AWS Elemental MediaConvert
- Amazon ElasticTranscoderの上位互換という位置づけ。4K対応、H.265対応など
- Amazon ElasticTranscoder利用の場合は移行の検討を
- AWS Elemental MediaLive
- ライブエンコーディングサービス
- これまではWowza Streaming EngineやAdobe Media ServerをEC2上に構築する必要があった
- AWSとしてVideo.jsのような動画再生Playerの機能は提供していないので、用意する必要がある
- AWS Elemental MediaPackage
- DRMや広告挿入サポートなどのジャストインタイムパッケージングサービス
- AWS Elemental MediaStore
- ライブ配信に主に使用。ファイルの書き換えに対して安定して稼働する
- AWS Elemental MediaTailor
- ユーザ属性によりコンテンツパーソナライズされた広告を挿入
AWSのマネージド・サービスでに任せられるところは任せ、UXやユーザ体験の向上などにリソースを注力してサービス開発をしてほしい
遂に日本に登場!AWS Media Services Part I
Media Services登場背景
- 近年のOTTの普及と、動画アプリケーショののユースケースの多様化
- 対して、動画を扱うインフラは複雑
- トランスコード、エンコード、コンテンツオリジン、ストア、広告挿入
- お客様としては管理したくない、しかし信頼性、柔軟性を求めたい
- これまではElementalはオンプレでのサービス展開だったが、クラウドでのサービスを展開していく
- コンテンツプロバイダとしては、インフラの管理よりもコンテンツの作成に注力したい
- そのためのクラウド化。AWS Media Servicesのリリース
- Launch Partners
- DRM、CMS、品質管理QC領域など、多岐。
- パートナーと手を組み、お客様の構築を簡単に。
- 他のAWSサービスとの連携が可能
AWS Media Servicesを使ったワークフロー
- ライブではMediaLive、MediaPackage、MediaStore、MediaTailorを使用
- VODはMediaConvertとS3を連携させて。またLambdaを使ってサーバレスな構成
AWS Media Servicesを使ったライブ配信ワークフロー詳細
- ライブのワークフロー: Cinepolis社での事例
- AWS Media Servicesを使ったワークフロー、新しいサービスで簡単に構築ができるようになり、また冗長構成を取ることができた
- 自分たちの事業に注力できる
- Ultra HD & HDRへの対応
- ペイアズユーゴーの課金体系
- ライブとVODの統合
- ライブ配信で使用する3つのサービスの紹介
- AWS Elemental MediaLiveの紹介
- エンコーディング設定や環境構築は時間がかかり、複雑な作業だった
- ボタンを押すように簡単に設定、構築が可能
- 単一チャンネルから複数までスケール可
- コーデックはElemental社内開発のものを使用。遅延の値を調整するなど変更も可能
- AWS Elemental MediaPackageの紹介
- 1つの入力から様々なフォーマットにジャストインタイムでパッケージ変換。多様なデバイスに対応。
- DRMによる暗号化、3rdパーティ製品との連携
- タイムシフトや追っかけ再生、頭出し、時差に合わせての配信ディレイなどにも対応
- AWS Elemental MediaStoreの紹介
- オリジネーションとストレージのサービス。アーキテクチャはS3ベース。メディアアプリケーション用に最適化
- リードアフターライトの整合性を担保。低遅延
- URLが単一であり複数CDN対しても対応可能
- ライブ配信で使用する3つのサービスを使ったワークフロー
- AWS Elemental MediaLiveのワークフロー
- オペレーションの簡素化
- チャンネル設定は冗長化されている。メインとバックアップ。複数のAZにチャンネル配置
- 価格設定はチャンネルごと、24/365体制と、イベントベース。2種類
- グラウンド側(オンプレ側)からMediaLiveに映像を送る。DirectConnectを使用することも
- AWS Elemental MediaPackageのワークフロー
- 1つの入力をジャストインタイムのパッケージングで複数のフォーマットに変換。DRMを含めることも可
- live to VOD機能。ライブから直接VODにアーカイブすることができる。ハイライト作成可能
- 複数のAZで構成されており、冗長性を持った構成
- 価格設定はインジェスト(取り込み)がどのぐらいか?出口からどのぐらい出ていったか?できまる
- MediaLivからコンテンツをMediaPackageに送る。そこで様々な形式に変換。HLSやmpeg-DASH。ビットレートも変更可能。
- AWS Elemental MeidaStoreのワークフロー
- ハイパフォーマンス、低遅延
- アセットはS3の中に
- CDNとのインテグレーション可能
- 価格はIngestのGB単位で課金
- MediaLiveからアウトプットをMediaPackageを経由せずに、MediaStoreをオリジンサーバとして使用
- 典型的なOTT(Pay-TV)のワークフロー
- コンテンツ(映像)をグラウンド側から送る
- 同じくグラウンド側(オンプレ側)のAWS Elemental LIVEからAWS Elemental MediaLiveに伝送。ここからクラウド側
- MediaLiveからMediaPackageにおくり、MediaPackageでフォーマットを変換して様々なデバイスへ配信
AWS Media Servicesを使ったVOD配信のワークフロー
- VODのワークフロー: Qello社の事例
- MediaConvertを使ったサーバレスなトランスコーディング環境
- 複数のコーデック、解像度を1つのソースファイルから
- 価格設定はペイアズユーゴーの従量課金制。
- インフラの管理が必要なく、プロビジョニング不要。オンデマンド対応
- AWS Elemental MediaConvertの紹介
- オンプレ設備での過剰投資を、クラウドでオンデマンドセルフプロビジョニングできる
- 4K, H.265含めた多様なフォーマット/コーデックに対応、放送レベル。
- APIが利用可能で他AWSサービスとのインテグレーションが容易。LambdaでのサーバレストランスコーディングやStepFunctions連携でCMSを置き換えたりとか
- MediaConvertの仕組み
- Job Templateを定義。入力メディアアセットとともに実際のJobをQueueに入れてトランスコーディング
- Jobが完了するとCloudWatchにて通知される。SMSやEmail、Lambda、SQSなどと連携が可能
- MediaConvertを使ったワークフロー
- ウォッチフォルダを使う構成。S3にファイルをアップロードすると、アップロード完了をトリガにLambdaが発火
- LambdaがMediaConvertのトランスコーディングJobを作成
- MediaConvertでトランスコード処理が完了すると、CloudWatchで通知、LambdaでPublish処理を行いMediaStore/S3/CloudFrontで配信する
- AWSでのVideo On-Demandワークフロー
- Video on Demand on AWS – AWS Answers
- 簡単にAWS環境にデプロイできるテンプレートが公開されている
- 基本的なワークフローの8、9割に該当するのでは
- 出力はMP4とABR対応の2つ
初心者でも簡単 AMSデモンストレーション
セッション目的
- AWS Media Servicesの操作をいち早く体験
- MediaLive/MediaPackage/MediaStoreを利用してすぐにライブチャンネル作成
- AWS Media Servicesはすべて東京リージョンにデプロイ済み
- 今回のデモではすべて東京リージョンを利用
構成
構築の流れ
- Step1: MediaPackageでのチャンネル設定/MediaStoreのコンテナ作成
- Step2: MediaLiveでのチャンネル設定
- Step3: MediaLiveでのChannelの配信スタート
- Step4: Sourceとなる端末の設定:RTMPソフトウェア設定(OBS版/iPhone版)
- Step5: ライブチャンネルの視聴
デモ
実際に講師の安司が手元のMacでAWSマネージメントコンソールを操作し、MediaPackage、MediaStore、MediaLiveを設定、ライブ配信を行うデモとなりました。安司さんは片手はマイクを持ち使えないということで、入力テキストは事前準備しコピペしながら進めるかたちでしたが、たしかに設定さえわかれば20分でマネージメントコンソールを操作し、ライブチャンネル配信ができることがわかりました。
- MediaPackageのチャンネル作成
- 今回はMediaPackageではmpeg-DASHで配信するので、DASH-ISOを選択
- MediaLiveは2箇所に出力を行うので、MediaPackageも2つ目のチャンネルを作成
- MediaStoreのコンテナ作成
- (MediaPackageと異なり、こちらは時間短縮のため、1つのみ作成)
- MediaLiveのチャンネル設定
- テンプレートからLive eventを選択
- 初回作成時はIAMロールを作成する。2回目以降は作成したIAMロールを選択
- 入口となるインプットを作成
- RTMP pushを選択
- 出力先をアウトプットグループで設定
- HLS destinationにMediaPackageの情報を入力
- URL, Username, Password
- Passwordは平文で置いておくと危ないので、パラメータストアを使ってで保存ができる
- HLS destinationも2つ入力する
- MediaStore用にアウトプットグループを追加
- destinationにはMediaStoreのURLエンドポイントを
- プロトコルはhttpsではなく、mediastoresslに変更する
- 末尾にパスを記載、/hls1/hlsliveのように
- CDN settingsの項目でMediaStoreを選択する
- MediaPackageのときはWebDAVになっていたはず
- MediaLiveのチャンネルの開始、StartさせてしばらくするとRunnningになる。少し時間がかかる
- MediaStore、アクセス用のポリシーを変更
- 初期デフォルトはrootしかアクセスできないようになっている
- principalを * にして、パブリック・アクセス可能に変更
- MacからOBSを使ってストリーミングを開始
- Macのデスクトップ画面/カメラ映像がRTMPでMediaLiveに送られる
- MediaStoreにフォルダ/ファイルが作成される
- CloudWatchなどは1分後の反映なので、少しディレイあり
- CloudWatchのモニタはは1分後なので、少しディレイあり。
- mpeg-DASHはMediaPackageのプレビューで映像を確認
- MediaStoreでの配信は、CloudFrontを絡めた構成(事前作成済み)
- こちらはiPhone上のアプリから配信
- QRコードから参加者のスマートフォンで確認
- MediaStoreを使用するとパッケージングがないので、ディレイがMediaPackageよりも少なくなる
遂に日本に登場!AWS Media Services Part II
パーソナライゼーションのためのワークフロー
広告、収益化の変革
- 2007年
- 静的な広告挿入
- Burn-inと呼ばれる
- コンテンツ自体に広告を挿入
- 2012年
- クライアント側で広告を挿入
- Brun-inと異なり、インタラクティブやトラッキングか可能
- モバイルアプリが主流、解像度が低かった
- 近年ではモバイル解像度も上がり、広告だけ低解像度となることや、バッファリングなどの面で問題が発生
- 2017年
- サーバ側での広告の挿入が主流となっている
- 各デバイスに対応し、コントロールが容易
- 異なる解像度に合わせることができ、バッファリング問題も改善、シームレスになる
AWS Elemental MediaTialor
- 広告がすべてパーソナライズできる、ユーザごとに個別のプレイリストを提供
- 視聴者体験の向上、シームレスな切り替え。ストリーミングと広告内容がスムーズに切り替わる、解像度も同一になるよう対応。
- 包括的なレポーティングシステム、個々のユーザが何を見ているかを計測でき、よりよい収益化につながる
- 機能面
- サーバサイド広告挿入のメカニズム
- 広告内容が配信用にトランスコードされていなければMediaTailorが自動でトランスコーディングを開始
- クライアントとサーバサイド双方でのレポートティングが可能
カスタマー事例
- Amazon Video
- Thuesday Night Football
- 160万人の視聴者、それぞれ一人ひとりにパーソナライズされた広告を挿入することができる
- fubo TV
- アメリカのOTTプレイヤー、プレミアムスポーツコンテンツの配信
- MediaTailorを使ったサーバサイド広告挿入を利用、3ヶ月ぐらいでサービスlaunch
- MediaTailorを使うことによる開発期間、サービスリリース期間の短縮
AppleのフラグメントMP4サポートについて
- AppleはWWDC2016にてフラグメントMP4(fragmented MP4)をHLSにてサポートすることをアナウンスした
- これまでは各デバイスの対応にHLSとダッシュの両方が必要だった
- HLSではtsフラグメントとm3u8マニフェストを利用
- DASHではmp4フラグメントとmpdマニフェストを利用
- ストリーミングフォーマットをフラグメントMP4に統合した場合の利点
- コストの節約
- 2種類の格納が必要だったストレージ使用量の減少、CDNキャッシュの効率化
- ワークフローの簡素化
- エンコード、パッケージング、キャッシュが1回きりで済み、Playerも1つのみでよくなる
- HEVCコーデックでのHLS fragmented mp4の画質比較
- 以下で同じぐらいの画質になる。HECのHLS fragmented MP4を使うことで同じ画質でビットレートは半分におさえられる
- HLS TS segment
- 720p H264@4Mbps
- HLS fragmented MP4
- 720p HEVC@2Mbps
- 昨年9月にリリースされたiOS11ではフラグメント MP4がサポートされており、既に使用可能
メディアワークフローでの人工知能(AI)/機械学習(ML)
- Amazon Rekognition Video
- 動画の認識サービス
- 物体認識、信頼性スコアが出てくる
- 人物追跡も可能。監視目的でのホーム監視カメラや疑わしい人物がいないか、といった認識に活用できる
- 顔認識機能、人物の顔の検出のほか、感情の検出も可能
- 不適切動画の検出、どのぐらい肌が露出しているか
- 有名人の認識機能。日本の有名人もデータベースに入っている
- その他、人工知能/機械学習のメディアワークフローでの展開例
- 自動メタデータ抽出
- オブジェクトをAIにより自動で抽出
- 字幕翻訳
- 音声認識を行い自動で字幕を生成
- おすすめコンテンツ
- パーソナライズされたおすすめコンテンツやそれに関連する広告をだす
- コンプライアンスの自動化
- 子供がみるコンテンツでは銃を見せない、とか。アジア全体では結構重要な機能と認識している。Rekognitionで認識させて実現可
- DeepLearningを使った動画検索
- S3に動画をアップロード、Lambdaを使ってRekognition Videoと連携
- Rekognitionでの結果をDyanmoDBへ格納。ElasticSerchでの検索
- フレームベースの解析はテンプレートを提供済み
- Frame-based Analysis for Your Videos – AWS Answers
ユーザー事例
AWS MediaServices MediaTailor SSAI デモンストレーション
- スキルアップ・ビデオテクノロジーズ株式会社
- 動画配信技術に関する課題解決サービスの提供
- サービス: ULIZA
- 動画コンテンツ配信、動画広告配信、プロフェッショナルサービス、の3つのソリューション
- AWS Elemental MediaTailorとUliza Ad Exchangeを連携させたSSAIのデモンストレーション
- ライブ映像を配信しながら、一定間隔ごとに広告動画を挿入
- 会場に表示されたQRコード先のサイトで、実際に配信を確認できました
- 視聴しているユーザ毎に異なる広告動画を挿入
- ULIZA Video Ad Server(動画広告アドサーバ)
- クラウド型動画広告アドサーバ
- 素材入稿から配信コントロール、効果測定まで
- JSタグまたはVASTの利用
- MediaTailorとの連携
- Ad Decision Serverに連携するADサーバのVASTリクエストURLを指定する
- Slate adに動画広告が取得できなかった場合の代替映像(フィラーなど)を設定
- 現状の課題と対応
- 動画広告の視聴計測(トラッキング)観点不足
- サイト誘導の対応
- クライアントサイト(動画再生プレイヤー)へのカスタマイズSDK実装により実現
感想
AWSの映像業界ソリューションの全容から昨年末に発表されたAWS Media Servicesの各サービス紹介、それぞれの事例やデモなど、盛りだくさんの内容でした。AWS Media Servicesの詳細を説明してくださったAWS Elementalのジェイソンさんのセッションは同時通訳でしたが、個人的には日本で、また日本語でAWS Media Servicesの情報を得られたのが少し新鮮な印象でした。(re:Invent2017ではいくつもセッションを聞けましたが、個人的に日本でのセッションは初めてだったので。)
AWS Media Servicesについてさらに理解が深まったほか、メディアワークロード全体でのAWSのソリューション、特にCloudFrontについて理解を深められた(CDNの分散型/集中型、またCloudFrontがAWSの中でも昔からあったサービスであること)こと、またAppleのフラグメントMP4対応やAI/MLの活用等、最新の話題を聞けたことなど、大変有意義なセミナーでした。